こんにちは、アーロンチェアの庄文堂、近内です。
今回はエンボディチェアについてお話します。
アーロンチェアの記事と連動していますのでお時間あるときにでも読んでみてください。
エンボディチェアってどんな椅子?
「座る事で健康に良い影響を与える」
座るという行為は身体に負担を掛けますが、そんなそもそもの部分にアプローチしてデザインされた初めての椅子です。
よくアーロンチェアと比較されるのですが、作業姿勢が違います。
エンボディチェアは寄りかかって作業するための椅子ですので、普段から寄りかかって作業出来ている方、椅子以外の環境を含めて整えられる方が使用する事で真価を発揮します。
最近ではゲーミングチェアとして人気もありますが、ゲームするからゲーミングチェアという考えで選択すると、あれ、ちょっと違う・・となってしまうと思います。
エンボディチェアのゲーミング仕様 ※ハーマンミラージャパンのサイト
実際これは弊社のお客様の事例ですが、寄りかかって使う椅子と知らずに購入し、実際ゲームをする際は前かがみになってプレイしていた。結果的にパフォーマンスが落ちた。という事がありました。
購入前に相談を受けていれば防げたのですが、実際は近隣の店舗で試した際に適切なアドバイスもらえなかったみたいですね。webで購入頂くお客様は、相談を受けない限り購入前に私と話す事はないので、防ぎようが無かったと思うしかないと自分では感じています。
エンボディチェアは姿勢のミスマッチが起こりやすいと思いますのでユーザーも理解が必要です。
優れた背と座
ピクセル構造というスプリング状の構造体を採用し、優れた通気性と体圧分散を可能にしています。
スプリング状の構造体により、面で身体を支えます。
背中はバックフィット調節により、よりユーザーにフィットする調整が可能です。このバックフィットの調節がポイントです。
各々背骨のカーブは違いますよね。より多くの人が本来あるべき背骨のカーブを描けるように調節が可能です。
この調整により肩甲骨から上あたりが体感でとても柔らかく感じるように調節出来ます。エンボディチェアはフレームが無いため、この調節で自分に合った調節を行えば、ねじるような動きや、無意識な身体の動きに柔軟に対応できます。
ちなみに、昔の記事で紹介しましたけど、エンボディチェア体操なるものがあります。
youtubeに動画があるのでお時間あるときでも見てみてください。
勿論、ポスチャーフィット機能も付いていますので、深く座る必要があります。
アームの可動域と腕の置き方
エンボディチェアは寄りかかってそのまま自然な角度で腕を置きます。
前傾タイプの椅子のように前に腕を置く感じではないですね。
アームは根元から横に動かすことが出来、かなり狭い幅まで調整出来ますので多くの方(肩幅)に合わせる事が出来ます。
アーロンチェアやミラ2チェアのようにパッド自体は動きません。
アームの高さはボタンを押しながら調節しますが、これが一番故障するケースとして多い認識でいます。
単純に板バネで制御されているため、中の板バネが折れて戻ってこないというケースですね。
頻繁に上げ下げする方はここがウィークポイントになります。
ファブリックと価格の違いについて
エンボディチェアには現行ファブリックで「シンク」「メドレー」「バランス」がございますが、上記の構造体は共通です。
バランスはドット状に穴が開いているため通気性は他の2つよりは良いとは思いますが、だからと言ってシンクやメドレーの通気性が悪いというわけではありませんのでご安心ください。
シンクファブリックはゲーミングモデルに採用されているファブリックと同じですね。
ちなみに私が推しているのはメドレーのシンダーですね。
以前の記事でお話しましたが、ダークグレーで一味違う感じです。
左がメドレーのシンダーです。
作業姿勢と設備について
エンボディチェアは前述していた通り、寄りかかって使用する後傾姿勢向けの椅子です。
寄りかかった状態で目線が変わりにくい独特なチルトシステムを採用しており、後傾に特化した椅子です。
後傾になると、それだけモニターから離れますね。
モニター遠いなぁ。という事で前かがみになってしまったら意味がありません。そのため、モニターアームなどで適切な位置にモニターの場所を調節する必要があります。
モニターの適切な位置としての目安は、座った状態で手を伸ばし、その指先あたりの距離に合わせてみてください。高さは目線がモニターの上部に来るようにセッティングするのが良いです。
CBS社が公開しているアニメーションがとてもわかりやすいです。
フットレストなどもあると、椅子の高さも微調整がききますね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
どの椅子でも周辺環境は大事ですが、エンボディチェアは特に環境を整えないと真価が発揮できない椅子だと思います。
アーロンチェアなどの前傾タイプの椅子とは感覚も全く違いますので、出来るだけ座って確かめてからの購入をお勧めします。
それではまた次回。