
こんにちは 庄文堂NEXTストアマネージャー 阿部です。
前回はシェルチェアの素材と歴史背景についてお話しました。
今回も前回に引き続き、イームズ シェルチェア3つの違い3/3回目
現在のシェルチェアと発売された当時の今で言う、
ヴィンテージシェルチェアでは素材が違うのはご存知ですか?
現在発売中のシェルチェア素材はヴィンテージ シェルチェアと何が違うの?
ファイバーグラスシェルチェア
1950年にハーマンミラーから発表された、
ファイバーグラスシェルチェアは年代によって、
多くのバリエーションが存在します。
1953年~1955年
1stモデルは
製造はゼニスプラスチック社、販売はハーマンミラー社
1stモデルのシェルチェアは、座面の裏に、
ゼニスプラスチック社とハーマンミラー社のダブルネームのステッカーが張られています。
当時高価だったプラスチックの使用を抑えるために、グラスファイバーが多く使われ、
シェルがやや薄くなっていて補強のために、ロープエッジが入っているようです。
1955年~1970年
2stモデルは
製造及び販売全てがハーマンミラー社で行われます。
座裏にエンボスでロゴマークと社名が入ります。
ベースを固定するマウントポジションが2種類、
通常のナローマウントポジションとスタッキング用のワイドマウントポジションが存在します。
1970年~1990年
3stモデルは
座裏の楕円の枠の中に、ハーマンミラーの社名
マウントポジションはナローマウントポジションに統一されます。
グラスファイバーの量が他の年代のモデルに比べ、かなり削られました。
1989年に製造工程とリサイクルできないという環境問題点から、製造中止となりました。
1986年~1999年
アメリカで廃盤になったあと、デットストックのシェルを輸入し
国産のベースをつけて販売
アメリカで作られた最後の座面にはCharles Eamesの刻印が入っているようです。
日本でも1997年まで作られていましたが、製造中止となりました。
2000年~
100%リサイクル可能なポリプロピレン製のイームズプラスチックシェルチェアとして再度販売を開始しました。
色も多く発売され、艶の無いマットな仕上がり、柔軟性の高さが特徴です。
現在、庄文堂でも販売しています。
2013年~
イームズウッドシェルチェアは、
ウッドベニアを複雑な曲線を持つ形へ成型できる独自の3D成型技術を用いて製造されています。
新技術により、イームズ夫妻の長年の夢であったウッド素材のシェルチェアが実現しました。
シェルの素材は3種類 ホワイトアッシュ、ウォールナット、サントスパリサンダーが発売されています。
現在、庄文堂でも販売しています。
2014年~
ハーマンミラーはイームズ夫妻の意思を受け継ぎ、
独自の最新工法によるファイバーグラス製造技術により、
1950年当時のオリジナルのファイバーグラス製シェルチェアを再び送り出しました。
これはより揮発性の低い、モノマー不使用の「ドライ結合」プロセスにより実現したものだそうです。
現在、庄文堂でも販売しています。
まとめ
イームズシェルチェアは現在に渡るまで、
何度もモデルチェンジを繰り返し、その時代の最新の技法を取り入れて進化しています。
現在販売しているイームズファイバーグラスシェルチェアは、
1950年に販売された商品をより安全に製造でき、
オリジナルのシェルチェアを忠実な素材と現代のニーズに合わせて進化させた、
唯一、イームズオフィスのライセンスを受けて販売しているオリジナルのシェルチェアです。
発売から50年以上たっても進化し、
唯一無二のオリジナルとして後世に残っていく、
デザインを是非、手にとって、座って、感じていただければ幸いだと思います。
全三回のイームズシェルチェア3つの違いをお話しました。
次回もおたのしみに。