イームズアルミナムグループチェアはもともと外でも使える?

こんにちは 庄文堂 ストアマネージャー 阿部です。
今回はイームズアルミナムグループチェアのお話をしてみようと思います。
現在では多彩なバリエーションが選べるアルミナムグループチェアは、
発売から50年以上たっても輝く、クラシックなチェアですが、
もともと、屋外で使えるチェアとして設計されたのはご存知でしたか?
そんなアルミナムグループチェアはどのように誕生したと思いますか?
早速行ってみましょう。

アルミナムグループチェアは屋外用にデザインされた椅子?

アーウィン・ミラー邸

1953年
インディアナ州コロンバスに、
実業家、アーウィン・ミラーが自宅を立てるに当たり、
著名なデザイナー、エーロ・サーリネンと
アレキサンダー・ジラードとダン・キレーに設計を依頼しました。
1957年
アレキサンダー・ジラードは、質のよい室外用家具が手に入らないことを嘆いていました。
そこでチャールズ&レイ・イームズに良質なアウトドア用家具を依頼しました。
常に家具に新しい技術、素材を探し求めていたイームズ夫妻は、
当時普及し始めたアルミダイキャストを使い、
シートに、メッシュ素材を張った椅子をデザインしました。
しかし、新しい素材は耐久性があまり無く、
屋外での度重なる使用には向いておりませんでした。
そこで屋内用に切り替えられ、
1958年、ハーマンミラーから、
屋内用アルミナムグループチェアとして発売されました。
それから、現在まで、
アルミナムグループチェアは作り続けられています。

当時の技術では耐久性に問題があり、作れなかった、
アウトドア用のアルミナムグループチェアは、
ハーマンミラーの技術により、屋外での使用に耐えうる耐久性を備え、
現在販売されています。

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まとめ

この椅子の張りは、硬い部分を張り地を包んで、
サンドイッチ状にしたものを3箇所に入れて固定されています。
張り地は、フレームの上下に包まれています。
このアルミナムグループチェアのコンセプトは、
後に、空港のイームズ・タンデム・スリング・シーティングの、
基礎となっているようです。
今回はイームズアルミナムグループチェアについてお話しました。
次回もお楽しみに。