こんにちは 庄文堂NEXT ストアマネージャー 阿部です。
ラウンジチェア&オットマンといえば、テレビや映画など、
様々な映像にたびたび登場し、
独特の存在感を放ち、成功者の椅子というイメージも強いと思います。
いつか大きな仕事を成し遂げて、この椅子を購入したい。
と思っている方は多いと思います。
今回はそんな、憧れのラウンジチェア&オットマンの誕生秘話について、
話してみようと思います。
ラウンジチェアアンドオットマンは制約が無いことが制約?
1956年
イームズ ラウンジチェアアンドオットマンはテレビで放送されました。
映画 イームズラウンジチェアとして、ハーマンミラーの工場で働いていた、
ディック・ホフマンを役者にし、約2分の映像とピアノの伴奏で、
世の中に発表されました。制作時間は5日でした。
イームズラウンジチェアの構想は以前からありました。
1946年に開発した成型合板ラウンジチェアが原型です。
チャールズは、「イギリスの古いクラブチェアの現代版を作ろう」とある日言いました。
コンセプトは、
使い込まれた一塁手のミットみたく暖かく包み込む感じにしたいといっていたそうです。
ハーマンミラー社は、工作機器の費用回収を恐れていたそうですが、
このラウンジチェアに関しては、費用の制約がほとんど無かったそうです。
費用の制約が無い以上、全ての素材に、最高級が求められました。
ですが、制約が無いことが制約になり、開発に2年を要しました。
デザインが始まってすぐに、イームズ夫妻は、ドイツへ旅行へ行ってしまったそうです。
ハーマンミラー社はこの椅子が日の目を見ることは無いだろうと半ば諦めていたそうです。
しかし、帰国後一気に作業は加速したそうです。
ラウンジチェアの足は星型、5本足になっていますが、
4本だと椅子を置いたとき、方位自身的効果が生じ、良い向き悪い向きが
気になっていしまうと、チャールズが感じたからだそうです。
まとめ
最初のラウンジチェアの完成品は、
映画監督 ビリー・ワイルダーに贈られました。
ラウンジチェアがビリー・ワイルダーのために、
デザインされたとの誤解は、ここから来ているかもしれません。
一方、寝椅子(チェイス)はワイルダーのためにデザインされた椅子だそうです。
どうでしたか?
ラウンジチェア&オットマンは最高の素材と高級感を求めた、
最上級のチェアとしてデザインされた制約の無い椅子だったのですね。
今回は憧れのイームズ ラウンジチェア&オットマンについてお話しました。
次回もお楽しみに。