こんにちは、アーロンチェアの庄文堂:お客様担当 齊です。
「座面がカタカタします。不具合なのでしょうか?」
アーロンチェアをご購入頂いたお客様から、よく先述のお問い合わせを頂きます。
購入したアーロンチェアが到着し、いざ座ってみたら座面がカタカタする。私も同じ立場なら心配になると思います。
「こういうものなのか、それとも不具合なのかがよくわからない。」という声が圧倒的に多いです。
多くの場合、このカタカタと動く箇所は「あそび」として意図的に作られています。
「あそび」ってどういう意味?という方もいらっしゃることでしょう。
「あそび」とは、操作をしてもその対象になんの影響も与えない範囲のことを言います。
では、アーロンチェアなどの椅子における「あそび」とは何か。
それは「結合部のゆとり」です。
結合部をとても強く接合してしまうと、1箇所で受けた衝撃などが結合部を通して全体に走ってしまいます。
「あそび」という名のゆとりを作り、衝撃などを吸収するのです。
「あそび」は無くてはならないもの。製品にとっての安全装置なのです。
【座面】
動画をご覧ください。
手前と奥でシーソーのような動きをしているのがわかると思います。
この座面のカタカタが、不具合か仕様かわからないというお声が一番多いです。
この動作は仕様となっております。
【前傾レバー】
動画をご覧ください。
前傾機能を有効にするには、リクライニングの最中にレバーを操作する必要があります。
リクライニングをしていない状態で前傾レバーを操作すると、半分までしか動かず、前傾機能が有効にならないように作られています。
これはいわゆる「安全装置」として機能しています。小さなお子様が誤ってレバーを操作しても、前傾にならないようにするためです。
「安心してください!仕様ですよ!」(2年ぐらい前に書くのが旬でしたね・・)
【座面とチルトを繋いでいる部分】
動画をご覧ください。
ここにも「あそび」が存在しています。
座面からチルトボックスに繋がっている緩やかなカーブの部品です。
左右に5mmほど動きます。
ということでこれも、仕様です。(今度はふざけませんよ)
個体差はあるものの、庄文堂にあるアーロンチェア全てにこの「あそび」が存在していました。
このように、一見不具合に思える症状ですが、実はこれが「あそび」ということになります。
正常な仕様ですが、個体差があります。加えて、何センチから何センチまでが規定のあそび幅という明確な決まりもございません。
しかし、これらは正常な動作を行うために必要不可欠な要素となっておりますので、安心してご使用頂きたく存じます。
判断がつかないような事例がございましたら、お気軽にお問い合わせ頂きたく存じます。
今後も実例つきでアップしていく予定ですので、気になる事がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。