3kg~18kgに対応する”フローX”が入庫

こんにちは、アーロンチェアの庄文堂、近内です。

3~18kgまでのモニターをサポートする新製品、フローXが入庫致しました。

フロープラスという製品がありましたが、その後継機となります。

モニターアームの重要性

モニターアームは快適なワークプレイスを作る上で非常に重要なピースです。

適切な位置に設定されていないモニターで作業をしていると、腰や背中、肩や首にダメージを与える事になります。

例として多いのはノートパソコンをそのまま使用する事ですね。

ノートパソコンはモニターがどうしても自分の目線より下にありますので、それを見るため頭が下がります。

頭が下がると首も曲って、背中が背もたれから離れます。

上半身に荷重がかかり、無理に筋肉を使ってしまうばかりか、猫背を誘発させてしまいますのでお気を付けください。

(Ergonomics) 人間工学-視覚ディスプレイ(JA) from Colebrook Bosson Saunders on Vimeo.

このケースの解決策の1つとしては、ノートパソコンとは別にモニターを用意することでしょうか。

キーボードも別で用意した方が何かと便利です。

※ノートパソコンをマウントするのも良いですよ。CBSだとオリプラとか。

Oripura – Portable and Foldable Laptop Stand from Colebrook Bosson Saunders on Vimeo.

目線の高さに合わせる事で頭も上がりますので、首も勿論適切な位置をキープ、背もたれにしっかり背中を付け、体重を預ける事で、上半身の荷重を分散させることが出来るようになります。

フローXはどんな人におすすめ?

フローXは重いモニターにも対応したモデルです。

3kg~18kgですよ。正直18kgのモニターってイメージがすぐに沸かなかったのですが、調べると40インチ台のウルトラワイドモニターあたりみたいですね。50インチを超えると軒並み20kg台でした。

展示用に用意しようとしたカーブモニターがですね、120cmぐらいあったんですよ。横幅ですね。

机と同じぐらいか!っていう事で、大迫力ですよね。家に欲しいです。

 

※追記

さすがに大きすぎるので結局「EIZO FrexScan EV3895 37.5型」にしました。

モニター部は9.5kgのため、従来のフローやオーリンではカバーできない重さになります。

EIZO FrexScan EV3895 37.5型

 

 

弊社に来たお客様と話す分には、大人数でweb会議をする方やPCでゲームをするのにウルトラワイドを使用しているという方が多いですので、需要としてはそういった部分なのかと思います。

このフローXの凄いところは、通常のフローと同じスプリングテクノロジーを採用しており、そのスプリングが2本入っているんですよね。

で、2本だから18kgなんですよ。設定で、スプリング1本に出来ます!

上がフローX本体 下がフロー本体

 

シングルスプリングにすればフローと同じ3kg~9kgに対応、デュアルスプリングにすれば18kgまで対応という事です。

今回もウエイトコントロールゲージがあります。

ウエイトコントロールゲージ 上から

ウエイトコントロールゲージ 調整方法

将来的に大きな重いモニターを購入してアームに付ける予定があるという事であれば最初からこれ1本でいいですね。9kg以下のモニターの場合はシングルスプリングで、それ以上のものを購入したらデュアルスプリング。

クランプについて

クランプはフローX専用のものが用意されています。

基本的には、挟み込んで下から締め上げるスプリットクランプが良いかと思います。

フロー・オーリンのスプリットクランプとは大きさがだいぶ違います。

左がフローX用スプリットクランプ 右がオーリン・フロー用スプリットクランプ 上から

左がフローX用スプリットクランプ 右がオーリン・フロー用スプリットクランプ 下から

対応する厚みは9mm~45mmです。

トップマウントは12mm~25mmに対応で、上から締め上げるタイプです。

トップマウントに関しては、今回在庫展開をしないつもりです。トップマウントクランプが欲しいという方向けに、弊社本店サイトでは販売ページを作成しています。

おそらく納期は2か月半程度かと思います。

このクランプには180度回転/360度回転の切り替え設定があり、今回はピンを挿しこむ場所で設定するようになっております。

180度回転設定は軸のすぐ横。

180度回転設定の場合にピンを挿す場所_1

360度回転設定はピンを挿す場所が変わります。

360度回転設定の場合にピンを挿す場所

この仕組みを横から撮影した写真がこちら回転設定の仕組み

180度回転と360度回転は好みですが、私は圧倒的に360度回転がお勧めです。

180度回転にする理由としては、例えばオフィスでパーティションがあるとか、向かい合ったところに別な方のデスクがあるなどでモニターアーム自体が自分の領域から出たらまずいという状況で設定するのかなと思います。

シングル/デュアル スプリング設定について

前述したシングルスプリングとデュアルスプリングの切り替えについてですね。

まず、115mm以上の力がしっかり伝わる5mmの6角レンチが必要です。

これ、付属商品ではありませんので自分で用意していただく必要がございます。

今回受注の際に、このツールも注文できますから。とのことで、もしかしたらCBSのロゴとか入ってる工具ですか!

と、盛り上がって発注してみたら普通の工具でした。

CBSから購入した工具

CBSってロゴ入ってたらよかったなぁー!これならいらなかったわ!なんて、思っていたのですが・・

結果的に買ってよかったです。

この形状がとても力がしっかり伝わって調節が楽に出来ました。

これがおそらくスタンダードなグリップだったらもしかしたら手が痛くなってたかもしれません。

まずはアームに荷重を掛けてアーム自体を下に向けます。

デュアルスプリングとシングルスプリングの切り替え方法 アームに荷重をかけて下に下げる

後ろから調節穴が見えるようになります。

デュアルスプリングとシングルスプリングの切り替え方法 アームに荷重をかけて調節の穴が見えるようにする

そこに工具を挿しこみます。

デュアルスプリングとシングルスプリングの切り替え方法 115mm以上の六角レンチがないと調節不可

購入時はデュアルスプリングになっていますので、【反時計回り】に回すことでシングルスプリングに設定が変わります。

回し続けて、プラスチック製の黒いウェッジが本体に水平になるとシングルスプリングになった証拠です。

今シングルです、今デュアルです、っていう簡単な目印が無いのがアレですが、頻繁に変えることを想定していませんからね。しょうがないかなと思います。

デュアルスプリングの時の、プラスチック製の黒いウェッジ

デュアルスプリング設定時

シングルスプリングの時の、プラスチック製の黒いウェッジ

シングルスプリング設定時

位置が変わっているのが見えますね。

この位置で判断します。

モニターの摩擦調節について

モニターが重くて頭が垂れてしまうというケースがたまにあるんですよ。

重心が少し変わっていたり、そもそもが重かったりと要因は様々ですが。

そんなときに摩擦を掛ける事が出来るんですが、これが見やすくなりました。

イラストがいいですね。

モニターが垂れ落ちないように摩擦を調節する イラストが分かりやすい

加えて摩擦が掛かっている、掛かっていない。を視覚で判断できるようになっています。

銀色の円盤の位置で判断します。

摩擦が弱い時

モニターが垂れ落ちないように摩擦を調節する 弱い摩擦

摩擦が強い時

モニターが垂れ落ちないように摩擦を調節する 強い摩擦

どうでしょう。位置が変わっているのが見えますね。

この場所で判断します。

いかがでしたでしょうか。

大型モニターをモニターアームに付けたいなという場合には是非お勧めしたいモデルです。

それでは、また次回。