アレキサンダー・ジラードの仕事③ デザイン

こんにちは 庄文堂NEXTストアマネージャー阿部です。
アレキサンダー・ジラードの仕事3回目、ジラードのデザインについてです。
ジラードは、世界のフォークアート収集し、デザインの中に取り入れて独自のスタイルを確立しました。
今回は、アレキサンダー・ジラードのデザインについて書いていきます。

フォークアートとは?

皆様はフォークアートをご存知ですか?

wikipediaによりますと、
土地固有の文化から生まれたアートで、
農業、商工業他の労働者によって生み出されるアートを含む。
純粋な美を追求する美術と対照的に、フォークアートは主に実用的で装飾的である。
フォークアートの特徴は、様式が単純で、経験的なプロポーションあるいは視線の規則を超えている点にある。

日本で言うと、民芸品のことです。

超有名画家のゴーギャンやピカソの作品などにも題材として登場するフォークアート。

フォークアートをこよなく愛したジラードは、世界中からフォークアート収集、
その膨大なフォークアートコレクションは、サンタフェにある、フォークアートミュージアムに寄贈されております。
その数は10.6000点にも上ります。

ジラードの作品にはフォークアートからインスピレーションされた作品が数多く存在します。

ウッデンドール

1963年、サンタフェにあるジラルドの自邸に飾るため、
自身でデザインしたWooden Dollsが、
40余年の時を経てVitra Design Museumより初めて商品化。
当時は販売されることのなかった幻の人形です。

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マハラムのテキスタイル

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マハラム社は1902年に米国・ニューヨーク州で創業した、
アメリカを代表する商業施設やレジデンシャル向けインテリアテキスタイルブランドです。

マハラム社のコレクションには、
アレキサンダー・ジラルドがデザインしたテキスタイルが多数あります。

マハラム社についてはまた別の機会に説明します。

1952年にデザインされたジラードのテキスタイルです。

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マハラムのアレキサンダー・ジラルドがデザインしたテキスタイルを使った、クッションです。
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まとめ

アレキサンダー・ジラードは、レストランや、空港、インテリア、テキスタイル、
他にもあらゆる分野で様々なデザインをしています。

その中には、現存していない幻のデザインが多数存在します。

まだまだここで紹介しきれないデザインが数多く存在しています。

興味のある方は調べてみるとかなり面白いと思います。

調べれば調べるほど、
アレキサンダー・ジラードの世界観が本当に先見的で、すばらしく、
ミッドセンチュリー期の、
伝説のハーマンミラー3大巨匠の才能に圧倒されると思います。

今回はハーマンミラー3大巨匠、アレキサンダー・ジラードのデザインについてお話しました。