こんにちは 庄文堂NEXTストアマネージャー 阿部です。
前回に引き続き、ジョージ・ネルソンのお話をします。
前回は①ジョージ・ネルソンのプロデューサーとしての一面をお話いたしました。
今回はデザイナー ジョージ・ネルソンがデザインした作品をご紹介していきます。
デザイナー ジョージ・ネルソン
デザイナーとしてどんな作品を作ったのか?
ネルソンプラットフォームベンチ
1946年に発表されたネルソンプラットフォームベンチ
ハーマンミラー・コレクションに加えられたネルソンの最初の作品となりました。
こんな逸話が残っています。
来客を細長い板の並んだベンチに座らせて早々に帰らせようという考えで、
ニューヨークにある自身のオフィス向けに作った、ネルソンプラットフォームベンチ
しかし、ジョージ・ネルソンのデザインコンセプトの数少ない失敗例となりました。
来客はこのベンチを快適に感じて腰を上げなかったのです。
ネルソンスワッグレッググループ
ネルソンスワッグレッググループは、脚部の構想から生まれたシリーズです。
優雅なカーブを描く脚部をもった家具を設計したいと考え、
機械で成型された、金属製の脚部は、
木材やのみなどを使わずに製造する方法を模索して出来た、
スウェージ(swage)加工という、金属製のチューブに圧力をかけ、
先に行くにつれて細くなるようにしながらカーブをつける方法で作られています。
ネルソンココナッツチェア
1955年に発表されたネルソンココナッツチェアは、
アメリカンファニチャーのデザインと雰囲気を一変させました。
ネルソンココナッツチェアは、
世界中の美術館のパーマネントコレクションに名を連ねています。
シンプルですっきりとした、モダンデザインの傑作。
現在ハーマンミラーが製造している製品は、
ネルソン本人がデザインした通りのものであり、
素材やディテールの変更は一切行われていません。
一番有名なチェアはやはり、こちらでしょう。
ネルソンマシュマロソファ
1960年代のポップアートスタイルに道を切り開くことになった
18個の丸いクッションが浮いて見えるこのソファ
ネルソンの代表作といっても過言ではありません。
まとめ
代表的な4プロダクトをご紹介いたしましたが、
今回紹介した作品以外にもいろんな作品も手がけています。
L字型ワークステーションを最初に手がけたのもネルソンです。
遊び心が好きなネルソンはこう語っています。
「デザインは科学ではないし、今後も決してそうならないだろう」
二回に亘りお話いたしました、ジョージ・ネルソン特集、どうでしたか?
ミッドセンチュリー期を代表する、
イームズ夫妻やイサム・ノグチなどをハーマンミラーに迎え入れ、
世界的家具メーカーに成長させたプロデューサーとしての一面、
自身も後世に残る作品を、残したデザイナーとしての一面
二つの面からお話いたしました。
気になる作品はありましたか?
私はやはりネルソンマシュマロソファです。
このおしゃれなソファが部屋に置いてあったら朝から楽しい気分になりそうですね。
本日は②ジョージ・ネルソンという名デザイナーについてお話いたしました。
次回もお楽しみに。