ハーマンミラーのデザインフェスに行ってきました②

こんにちは、アーロンチェアの庄文堂:お客様担当 近内です。前回に引き続き、ハーマンミラー社主催のデザインフェスティバル、「Reach Tokyo 2016」で見たこと・感じたことを紹介していきます。今回はハーマンミラー社の新製品「Keyn Chair (キーンチェア)」をご紹介いたします。

新製品、Keyn Chair (キーンチェア) とは?

今回展示されていた中で最も注目を浴びたのが、ハーマンミラー社の新製品「Keyn Chair (キーンチェア)」。日本での発売は年内を予定しており、価格は現在未定です。デザイナーはロンドンの「Forpeople」。まずは製品トレーラーをご覧ください。

デザイナーのForpeopleとは?

ロンドンを拠点に企業活動を行うデザイン集団。ブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスのシートデザインが有名です。ハーマンミラー社との繋がりは2009年からで、このキーンチェアは5年の歳月をかけて制作されました。

キーンチェアの仕様やコンセプトは?

Forpeopleがデザインをする上で目指したのは、「タイムレスなデザイン」。そして、匠の技をいかに量産するかということです。普遍的なデザインとハーマンミラーらしい機能を兼ねそろえた椅子を作るにあたって、イームズのアルミナムグループチェアとアーロンチェアにインスピレーションを受けたとのこと。

キーンチェアは4つのパーツから出来ています。下記のパーツのバリエーションを深めることによって、多くのグループを作ることに成功しました。そして、デザイナーいわく、このグルーピングが最大の難関だったとのことです。
①脚
②クレイドル
③背パッド
④座パッド

forpeople-herman-miller-keyn-chair-designboom-05-818x460[1]

素材の一部にはポリマーを採用。ポリマー採用には、「プラスチックの価値の再定義」のメッセージが込められています。
非常に柔軟な素材で出来たシェルは、座面が10度傾く「スライド機能」と相まって、まるで体に椅子がくっついてくるような感覚でした。
カラーや脚のタイプ、ファブリックの有無によってイメージは大きく違いますが、実物を目にすると、写真で見る以上に高級感に溢れ、デザインで空けられた穴から覗く色見が美しいデザインとなって映えていました。

KEY_P_201603_0198_shadow_RET_20160519083911756_G

Keyn Chair (キーンチェア) は多種多様なニーズにマッチする

Forpeopleによって見事にグルーピングされたKeyn Chair(キーンチェア)。4レッグ(スタッキング)タイプ、キャンティ(カンチレバー)タイプ、4スタータイプは、シーンに応じたフレキシブルな選択が可能です。スタイリッシュで座り心地も良い、様々なカラーもチョイスできる。そんな質実剛健なKeyn Chair(キーンチェア)、今から発売が楽しみです。

KEY_P_201603_0239_RET_20160602100046144_G